2021年1月号の特集は「withコロナの冬に向山型読書で教師力を高める 私の「お薦め本」と読書術」です。

現在、新型コロナの「第3波」が取り沙汰されています。
再び緊急事態宣言という事態にも陥りかねないほど、医療現場は逼迫しつつある状況です。
今回の年末年始は、帰省や初詣も控えたり分散したりする必要がありそうです。
そのような中、皆様が自宅で過ごす冬休みを少しでも有効に活用できるよう、『教育トークライン』1月号では読書の特集を組ませていただきました。

『教育トークライン』の谷和樹編集長はいいます。
「やはり人は、とりわけ教師は、もっと読書をすべきだと思うのです。
教師が本を読まないのに、クラスの子どもが本を好きになるはずがありません。」
「教師という職業は、人に知識を伝える仕事です。これまでに何千年もかかって人類が到達してきた英知の一端を、数年間で、洗練された技量で伝えていくことが、その仕事の中心なのです。そのような知的な仕事を選んだ人は、当然、読書が日常の一部になっていてほしいと思います。」

今回の特集では、向山行雄氏、吉永順一氏、板倉弘幸氏、伴一孝氏など、TOSSを代表する読書家の先生方にご執筆いただきました。
また、実力派の先生方のお薦め本や、読書会の楽しさなど、さまざまな視点から読書についてご紹介しています。
外出できない冬休みに、質の良い読書はいかがでしょうか。

【内容】
濫読のススメ(向山行雄)
授業力向上とその要因となる読書を!(板倉弘幸)
面白い本を読めばいい(師尾喜代子)
一次資料を読め!(椿原正和)
私と黒澤明　複眼の映像(橋本忍著　文藝春秋)(吉永順一)
教育の本質を突く名著『理想の小学教師像』(森信三著　致知出版社)(松藤　司)
「ベスト」でなく、直感で選んだこの5冊(長谷川博之)
時代の潮流に合わせる読書は「先読み」を目指す(小嶋悠紀)
20代で出会えたからこそ真綿にしみた言葉(伴一孝)
『新版　授業の腕を上げる法則』(向山洋一著　学芸みらい社)は、私の教師人生のバイブル(小森栄治)
価値が3倍以上になるディープラーニング読書会(手塚美和)
「読書会」の機会を作ることで、読書量を増やし、読書が常の集団にする(井戸砂織)

カラーページで大好評の「板書術・ノート術」のコーナーは、山口県の林健広氏が「グラフをかく学習」についての実践を紹介しています。
●まずは、教科書のグラフをなぞらせる。
●次に、ノートにグラフをかかせる。
その他、早く終わった子に対する対応など、詳しく説明しています。
また、カラーページならではの、子供の実物ノート満載の誌面です。
教科ページでも執筆中の実力派・林健広氏が指導した子供のノート、必見の内容です!


ちなみに、次号からはベーシックスキル7「作業指示」に入ります。
新しい項も楽しみにしてください!
また、授業のベーシックスキル(教師のベーシックスキル)は7+3で、全部で10あります。
詳しくは弊社発行の『教師のベーシックスキル7+3①』をお読みください。
『教師のベーシックスキル7+3①』　商品ページ

TOSSでも屈指のプログラミング教育実践者である塩谷直大氏が、今話題のSDGsとプログラミングの組み合わせ授業を提案しています。
「AIはごみを区別できるか?」
というお題に、子供たちはプログラミングを楽しみながら、自然にSDGsについて考えていきます。
「SDGsの達成のためにはプログラミングも重要である。」という塩谷氏の提言は、一人一台端末時代の子供たちの将来に、一つの方向性を指し示しています。
GIGAスクール構想が進む現在、注目すべき実践ではないでしょうか。