こちらはポスト投函可の商品です。
ポスト投函でのお届けをご希望の場合は、カートの中にはポスト投函可商品のみを入れ、
【サイズ係数合計:200、 重さ係数合計:900】以内としてください。
授業の原則十カ条
苦しい経験は自分の伸ばす好機 / 前田康裕
教師になって32 年が過ぎようとしています。
教師になって1年目。今でも忘れない苦しい経験があります。それは、
国語の授業ができなかったということです。指導書を読むと「主人公の気
持ちを話し合う」としか書いてありません。当時の私はどうすればよいの
か分からず、通勤時に胃が痛くなっていたことを思い出します。今、振り
返ってみると、圧倒的に授業に関する教育技術が不足していたわけです。
思い悩む日々が続く中で出会ったのが、向山洋一先生の著書『授業の腕
をみがく』(明治図書)でした。向山先生の授業実践に圧倒されつつも、教
師という仕事の厳しさとやりがいを感じさせてくれた本でもありました。
それから教育技術の法則化運動に参加するようになりました。毎日、むさ
ぼるように本を読み、その日の授業を思い出して授業記録を書くように
なっていったのです。そして、授業記録をまとめなおして、サークルで検
討したり、法則化運動の合宿で報告したりするようになりました。まさ
に、無我夢中で基礎的な教育技術を吸収していった3年間であったと言え
ましょう。この3年間がなければ、教師としての「土台」を築けなかったよ
うな気がします。
この土台となる基礎的な教育技術の獲得は、あらゆる教師にとっての必
須の条件と言えます。たとえば、本書の第2章「授業の腕を上げたい人の
最重要スキル」の中の「一時一事の原則」や「簡明の原則」といったものは、
確実に身につける必要があります。こうした土台が不足している教師の言
葉は長く曖昧であり、学級の子どもたちも落ち着かない状態になります。
あとがきより。
刊行によせて / 向山洋一
「俺も青年教師の頃はがんばってたなあ」
久しぶりに、若い頃に書いた原稿を目にして、思わずこの言葉が出た。
それを聞いた東京教育技術研究所の若い人たちは、
「何をおっしゃってるんですか。今の方がもっともっとがんばってますよ」
と言ってくれた。
しかし、若い頃にはその頃にしか持ち得ないエネルギーがあるのだ。
今回、『教師の仕事365日の法則』をリニューアルするにあたって、若い
教師たちが、この本をどのように受け止めたか、受け止めてどのように実践
に生かしたかという文章を寄せてくれた。
私は昔『教師の仕事365日の法則』を出版したとき、とりわけ若い教師に
読んでもらいたいと考えていた。若い教師に、読んで、実践に生かしてもら
いたいと考えていた。
図らずも、今回のリニューアルで、その思いが届いていたことを知った。
これほど嬉しいことはない。
本書には、若い教師が悩む重要な教室の場面がたくさん取り上げられて
いる。
新しく加えられた若い教師たちの実践は、テーマをより身近に感じさせ
てくれることだろう。
ぜひ、たくさんの迷える若い教師たちに読んでいただきたい。
そして、いきいきとした知的な学級を創っていただきたい。
少し前を歩いた先輩として、若き教師たちの健闘を心から祈る。
この商品に対するお客様の声
関連商品
ポイントがわかる教師の仕事オールインワンガイド 小冊子付き
1,500 円(税込)
新版1 授業の腕を上げる法則
1,100 円(税込)
「学級経営がうまくいかない」「いじめにどう対応いたらいいのかわからない」etc.。
そんないろいろな悩みを解決できる指南書です。現場の若手教師の体験談と内容は盛り沢山。
若手教師、教師を志す学生にお勧めです。
●「基礎編」
新卒教師がまず覚えなければならないスキルから、学級経営の心得までをまとめました。
向山洋一の文章と前田康裕氏のマンガ、そして、現場の教師の体験談と内容は盛りだくさんです。
若手教師、教師を志す学生におすすめです。
第1章 新卒教師が、まず身につけたいスキル
「新卒教師の五カ条」
第2章 授業の腕を上げたい人の最重要スキル
「授業の原則十カ条」
第3章 授業を研究し、“名人”を目指すためのスキル
「授業の定石」
第4章 クラスをもったときに覚えておきたいスキル
子どもを動かす一つの法則と五つの補則
TOSS用語解説/あとがき/刊行によせて
著:向山洋一/前田康裕氏
解説:TOSS広島コンマサークル
A5判 全229ページ